メタラーのヘッドホンブログ

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

2018年12月

年末に色々とまとめて雑記

今年も気が付けば大晦日となりました。
当ブログも気が付けば開設から8年が経ち、元々読者として親交がありリアルでも色々と良くしてくれていたiearheadさんのHPを真似て暇つぶしの延長くらいの気持ち始めたものになりますが、このブログをきっかけに色々な親交が出来ましたし、Twitterでの関わりも増え、最近ではオフ会を主催をするようになったりと、本当に自身のオーディオという趣味の幅を広げる意味でこのブログは上手く役立ってくれてるなと思っています。

今年は、、、というよりは最近はブログの書き方で「優劣をわかりやすくすること」を考えて色々と書き方を変えてきました。きっかけとしては昨年から始めたイヤホン、ヘッドホンのランキング付けの「Earbuds Ranking」のカテゴリが予想以上に好評であり、正直文章力面で他のレビューブログさんより圧倒的に劣る私のブログに求められているのは、こういう「優劣の明確化」「ハッキリとした物言い」なんだなと教えられ、個人的に「角の立たない範囲」を意識しつつ優劣やハッキリとした文言で書くように意識をしてきました。お陰様で今年はアクセス数も平均で結構伸びましたし、万年低いところで停滞していた当ブログとしては、少しではありますが飛躍の年なりました(飛躍したから何だって話ですけどねw)

また、今年も色々な輩に絡まれました。私が居るから自分の立場が良くないだとか、お前の評価はおかしいだとか、レビューで人を騙そうとしているだとか、面と向かってオピニオンリーダー様とか馬鹿にされたりとか色々とねwまぁ私も結構過激なことは多々言う人間なので、反省すべきところは多くあると思うし、色々と絡まれることも許容していかなくてはいけないとは思っているのですが、基本は「言ってくる相手がまともな奴だと思うときだけ反省しろ」という気持ちを持つようになってから、大分色々と心の持ちようは変わりました。どんな人間でも最低限の対応をしようという考えは、ある程度を超えてくると非常にバカバカしいものであると気が付いた1年でもありました(年末でも愚痴る罪悪感w)

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イヤホン、ヘッドホン業界関連
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イヤホン、ヘッドホン関連で今年も色々と製品が出てきましたが、今年は個人的には「高価格製品が豊作」の年だったように思います。昨年までは10万円以上の製品というとごく一部の製品以外は「この音で〇〇万円もするの?」と言いたくなるようなものが非常に多かったと思っているのですが、昨年末から今年にかけてFinal D8000、HIFIMAN RE2000、Victor HA-FW10000等個人的にも非常に高く評価出来る高級機が沢山出てきてくれて、個人的に買ったものもありますし、それ以外の物でも好みに合わなくても「この値段でこの音は冗談だろ」と思ってしまうようなクオリティの製品はグッと少なくなったような印象があります。やはり、ビクターやソニーが高価格帯の製品を投入するようになって、平均のレベルが上がったんですかね?何にせよ個人的にも非常に良い傾向だと思っていますが、自身の財布的には大分辛い年でもありましたw

また、今年はフジヤエービックとEイヤホンの間でかなり差が開いた1年だったと思います。去年からその傾向は出てきていたのですが、今年はポタフェスとヘッドホン祭では明らかにポタフェスのほうが盛り上がりが強くヘッドホン祭のほうは縮小気味であったり、話題に上がる率としても大分以前より差が付いたなと思うところが大きかったです。以前にも言及しましたが、この差が開いた原因の一つとしてはヘッドホン祭では業界内の内輪ノリの雰囲気を押し出してきたツケが今周ってきているものだと思っています。色々原因はあるにせよ、私はやはりEイヤの女性店員のカラオケ歌唱をイベントとして企画したり、評論家とメーカー社長の「イヤホン漫談」なんて画像を作って公開したり、AK500Nを無理やり背負ってポータブル化した画像を業界関係者が喜んで拡散し合ったり、そういう何とも言えない内輪ノリの空気の積み重ねがヘッドホン祭の規模を狭めていったように私はどうしても思ってしまいます。一度逆転してしまったものはそう簡単には覆らないとは思いますが、以前のような硬派なイベントとしてヘッドホン祭は再起をしてほしいなと、ヘッドホン祭に昔からお世話になってきた身としては切に思います。

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八王子関連
今年は八王子の一流家という私が非常に気に入っていた中華屋が閉店してしまったことが心の傷として非常に残っています。昨年末に書いた記事でも紹介したお店ですが、本当に味が素晴らしく、かつ店主が本当に人の良い方で、食事をしに行くのは勿論としても半分は「店主に会いに行く」くらいの気持ちで通える本当に素晴らしい店でした。また店主がどこかでお店を開くようなことがあると願っています。
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そして、今年は年末に1件良い店を見つけました。皮肉にも一流家の近くのお店なのですがカレー屋の「ミリス」というお店です。一般的なインドカレーよりしっかりスパイスを感じられる美味しいカレーで、サラダやタンドリーチキン等も他のカレー屋とは一味も二味も違う非常にクオリティの高いお店です。店内のインテリアもとても小奇麗で雰囲気が良いですし、スリランカ人の店主がとても人柄の良い方で初来店にも関わらずドリンクをサービスしてくれたり、近くの美味しい料理店を教えてくれたりしちゃう良い意味で商売っ気の無いフレンドリーさが心地よい、とても素敵な方で非常に気に入りました。年末に初めて行ったのでまだ1回しか行けていませんが、来年は沢山利用させて頂こうと思っています。こういう人の良い店主の居る美味い飯屋が地元にあるってのは本当に有難いことです。

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来年について
来年も特に変わらずグダグダとこのブログは続けていこうと思っています。
商業ベースのブログではありませんので、いつも通り、忙しかったり、やる気が落ちている時は更新が滞ると思いますが、あくまで趣味のブログですので大目に見て頂ければ幸いですw

個人的に今年は今までで一番ブログの更新を頑張ったので(これでかよって言われそうだけどw)来年はもう少しのんびりやりたいと思います。有難いことに色々と声をかけて頂く機会は増えましたが、正直キャパオーバー気味なので、個人の趣味としてのんびりやれる範囲でもう少しのんびりやろうというのが、来年に向けての正直な思いだったりもします。当ブログのレビューは大体1記事20分~30分で書いており、知り合いのレビュアーさん方の丁寧なレビューと比較したら驚異的な短さなくらいなのですが、それでも面倒くさがり屋の私としては定期更新となると結構重荷になるんですよね、書き始めちゃえばすぐに終わるんですけどね(苦笑)

あーー、今年も特にオチも無く、まとまりも無い記事ですが、こういう話だといつまでも書けちゃうのでこのくらいにしたいと思いますw

今年はありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

Creative Sound BlasterX G6のレビュー

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Creative Sound BlasterX G6というゲーミングヘッドホンアンプのレビューです。私はゲームは気楽にやれれば良い人なので、こういったゲーミング用の機材というものは全く触れたことがなかったのですが、オーディオ製品としてとても自信があるので、オーディオ製品としてレビュー書いてみてほしいとのことで今回レビューを書かせて頂いています。

販売サイトはこちら メーカーサイトはこちら 

まず最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。 
良い点
・ディスクリート ヘッドホン アンプ「Xamp」を搭載
・非常に軽く、それでいて安っぽさを感じさせにくい上手い外観(光るしw)
・最大32bit/384kHzのハイレゾPCM再生やDoP(DSD over PCM)方式によるDSD再生が可能
・音は非常に素直な高解像度な音で良い
・駆動力が高く、MDR-Z7、DT1770PROではかなり良い音を鳴らしてくれる。ただし、Fostex T60RPのような極端に駆動力を必要とするものは流石に厳しい。(メーカーHPでHD650で鳴らしてる画像を出しているのは伊達ではない)
悪い点
・プラスチック筐体で非常に軽く高級感は無い
・これだけの音なら外で使いたくなるが、バッテリーは入っていないのでUSB接続の必要あり(ノートパソコン等での使用はとても捗るだろう)
・ゲーミングらしいLEDが光るデザインは好みが分かれそう(個人的には結構好き)

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1、音質は非常に良い、個人的なゲーミング機材への先入観を覆す素直な質の高い音
音質は非常に良いです。正直いくらメーカー側がオーディオ製品としても自信があると言っても「言ってもゲーミングでしょ?」という思いがあったのだが、箱に記載された「ディスクリート ヘッドホンアンプ「Xamp」」という文言を見て一気に期待が高まり、実際に出音を聴いて私のゲーミング機材に対する先入観か吹っ飛んだ。
音は非常に素直なスッキリとした高解像度な音で「高解像度」と謡う機材にありがちな高音域を目立たせただけの派手な音造りの音ではない、非常に音の粒立ちの良い音の1音1音を誇張せず、それでいてハッキリと聴かせてくれる非常に質感の高い音である。価格的にも1万前半のDACアンプでこれだけ上質な音を鳴らす機材はお世辞抜きにそこまで無いと私は思うし、正直「ゲーミングじゃなくてオーディオ特化でゲーミング機能抜いたモデルも出せば良いのに」と本音で思ってしまうほどである。
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2、駆動力はなかなか高い。(MDR-Z7、DT1770PROでは問題ないが
FOSTEX T60RPでは不足がある)
駆動力はなかなか高く、MDR-Z7では全く問題なく不満の無い音を鳴らしてくれ、DT1770PROでも少し低域の量感は少な目かなと思うものの解像度の高く癖の無い非常に上質な音を鳴らしてくれて好印象だった。メーカーのHPのゼンハイザーのHD650を鳴らしている写真を見た時は正直ハッタリで大型ヘッドホンは無理だろうと思っていたのだが、MDR-Z7やDT1770PROがこれだけ鳴るのであれば全くハッタリでも何でも無く、文句なしに同価格帯でもかなり優秀な駆動力であるといえるだろう。今回は「これだげ鳴らせるなら、これはどうだ?」と意地悪をして手持ちのヘッドホンでもトップクラスに鳴らしにくいFOSTEX T60RPを繋げてみたが、こちらでは低音域がすっぼ抜けた軽い音になってしまったので、流石に平面駆動のような極端鳴らしにくいものは厳しい印象だったが、それ以外のヘッドホンであればかなり幅広い製品に上手く対応してくれるのでは無いかと感じる。
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3、SBXボタンによるイコライザは非常に強力で臨場感がある
本体には複数のボタンがあり、FPSゲーム等で敵の足音等を目立たさせて再生する「Scoutボタン」や臨場感を高めるイコライザー機能「SBXボタン」がある。Scoutボタンに関しては私がFPSをまるでやらない人なので正直よくわからないが、SBXボタンは派手なドンシャリ傾向の音になり重低音が強調された非常に楽しい音へ変化させてくれる。この音は正直音楽鑑賞には派手すぎると思うが、ゲームや映画鑑賞の際には重低音のガツンとくる音の振動まで感じさせてくれるような臨場感を演出してくれる。ゲーミングデバイスとしての製品ではあるが、個人的にこのSBXモードは映画鑑賞とも非常に相性が良いので、ヘッドホンを付けて映画を見る機会の多い人にも是非試してほしい機能である。
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4、非常に解像度の高い素直な音の機材で、ゲーミング用途以外でも力を発揮する良機
正直ここまでレビューを見てくれた方の中にも「ゲーミング機材なのに本当にちゃんと良い音するの?」と疑いを持っている人は多いと思う、正直私も最初は同じ気持ちであったのだが1万円台のDACアンプでMDR-Z7やDT1770PROをこれだけ高解像度でクセの少ない音で鳴らしているところを聴いてしまうと「これは単純に出来が良いと言っていいよな」という気持ちになっている、何だかよくわからないが少し負けたような気分だ(笑)
ゲーミング用途での使い心地が他の製品より優れているのかは正直私にはわからないが、イコライザを切った状態での素の音がこれだけクセの無い良い音であればゲームの楽しさを増大してくれるだろうし、正直ゲームでは音質には全く拘りを持っていなかった自分も「これだけの音が鳴るなら使ってみようかな」という気持ちになるほど魅力の感じられる製品であると思う。
映画鑑賞、ゲーム用途で音質を重視した機材が欲しい方、比較的安価で素直な音の鳴るDACアンプが欲しい人にお勧めしたい隠れた逸品である

Kinboofi KBF MK6のレビュー

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Kinboofi KBF MK6のレビュー 
Kinboofi KBF MK6という現在36,800円にて販売されている6BAドライバイヤホンのレビューです。
販売サイトこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら 

特徴等
・6BA構成のイヤホンで、6BAのうちに4BAにKNOWLESドライバーを採用
・MMCXリケーブル仕様
・シェルの造りは非常に綺麗で、フェイスプレートの紅葉模様も好みは分かれるだろうが個人的には非常に好き
・装着感はなかなか悪くない、付属のケーブルも柔らかくタッチノイズも少ないので非常に取り回しが良い
・遮音性、音漏れ体制はカナルイヤホンとしては平均的か少し優れるている印象、音抜け穴の無いBAのみのイヤホンなので音漏れ等は基本的には気にする必要は無いだろう
音質評価 □□□□□ 82点 (標準イヤーピースの場合74点)
・音質はなかなか良いのだが、標準のゴムイヤーピースの相性がかなり悪く、標準イヤーピースの場合は高音域の刺さりが強調され過ぎるので、今回はスパラルドットイヤーピースを付けた状態でのレビューを記載する(標準イヤーピースでの音で書くべきかとは思ったが、あまりにも差がありすぎるので、当方はスパイラルドットを推奨環境としてレビューを書く)
・音のま大まかな印象は「少し高音域寄りの明るくハキハキとした音造りのイヤホン。全体的に同社のKBF MK4の音を濃くした音という印象で、アッサリとした音でありながらも中低音域の情報量が多く、全体的にタイトでスッキリとした音でありながら密度と深みのある音を鳴らしてくれる。」
・音場は広くも狭くもなくといった印象。自然な違和感の無い音場であり、特に聴いていて窮屈に感じることも無ければ、音が間延びするような不自然な音場の広さを感じることも無い。
・音の傾向は少し低音域寄り、音の主張的には高音域のほうが強いのだが量感的には低音のほうがむしろ多い気がする。
高音域はかなりハッキリと主張の強い音を鳴らす。高音域の質感はかなり同社のMK4に近く、サッパリとした非常に歯切れの良い音を鳴らしてくれる一方、MK4より更にサッパリとした音になっている印象で音の余韻の美しさ等の表現は少しMK4より劣る印象がある。
中音域は非常に濃密でありながらしつこさの無いタイトな音を鳴らしてくれる。ボーカル帯域の質感は癖が少なく、ボーカルの位置も遠くなく自然な大きさで鳴らしてくれ違和感が無い。高音域は音の余韻の美しさイマイチという印象だったが、中音域はきちんと音の余韻まで再現してれる伸びの良さを有しており、ボーカルのロングトーンや響きまでしっかりと表現してくれるのだが、全体的に淡泊な傾向の音であることは変わらない。
低音域はかなりサッパリとタイトな音を鳴らす。非常に分離の良いハキハキと歯切れの良い音を鳴らし、テクニカルデスメタルのような音源でも全く問題無く1音1音をしっかりと分離して聴くことが出来るが、重低音域の表現力はあまり良くない印象で低音のガツンと来る場面で少し低音域に軽さを感じる場面がある。音の質としては非常にタイトで淡泊な音ではあるが、1音1音の情報量は非常に高く解像度の高い音でありながら深みのある濃い音を鳴らしてくれるのが好印象なのだが、それだけに重低音域の表現力が非常に惜しく感じられる。
・相性の良い音源は、メタルコア、ロック、スラッシュメタル等、非常にタイトで分離の良い音を鳴らしてくれるのでスピード感のある音源等と非常に相性が良い。
・相性の悪い音源は、ハードロック、EDM、デスメタル等、重低音域の軽さから迫力不足に感じられる
KBF MK6
音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□□

オススメ度□□□□ 81点
・全体的にスッキリ、ハッキリとした音で悪くは無いのだが、正直MK4のほうが万人ウケするチューニングであることは間違いないだろう。私はこういう傾向の音も好きだが、全体的にかなり淡泊な音で好き嫌いは分かれると思う。
・シェルは非常に綺麗であるし、6BAイヤホンにありがちな音の篭り感も無く、非常にタイトで解像度の高い音であるので、情報量の多さを重視しつつもタイトでスッキリとした音を求める人にはなかなか良い選択肢になると思う。
・正直最初に標準のイヤーピースで聴いたときは「ん??」と思ったが、イヤーピースを変えて聴く分にはなかなか良いイヤホンであった。全体的に厳しめの記載をしたが、それも同社のMK4の出来が良すぎたことによる期待値の裏返しと捉えて貰っていい。
・スッキリとして音のイヤホンが欲しい人、ハギレの良いスピード感のある音のイヤホンを探されている人にお勧めしたいイヤホン。
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