メタラーのヘッドホンブログ

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2016年04月

Music Maker Tingのレビュー

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Music Maker Tingです。現在68ドルで販売されているインナーイヤーイヤホンですが、HCKさんからは55ドルの割引価格で購入することが出来ます。詳細はこちら
特徴等
・インナーイヤーイヤホン
・真ん中に穴の開いたイヤーパッドが付いている、イヤーパッド無しでもそれなりの音だが、基本的にはイヤーパッドをつけた状態の音のほうが好ましく感じる。(付けないとかなり高音域寄りになる)
・今回のレビューは付属の穴空きイヤーパッドを付けた状態での音質 
・ケーブルは比較的しなやかで取り回しは良い
・見た目は写真よりも実機は結構奇麗で、イヤホン部はしっかりとした金属で質感も悪くない
・装着感は良好、大きさはShozy cygnusやYuin PK1より少し大きく、VE MONK等より少し小さい

音質評価 □□□□ 
・音はなかなか良い。55ドルという価格ならなかなか良い部類に感じる。
・音のおおまかな印象は 「いかにもな明瞭で分析的な音。音の分離で過剰と思えるレベルで良く、テクニカルデスメタル等も余裕で分離するほど全体的に硬い音。音の明瞭さに関しては手持ちインナーイヤーでも1,2を争うほどの物があるが、かなり分析的な音なので面白味は少ないかもしれない。」
・音のバランスは軽く高音域寄りの印象
・高音域はかなり明瞭な音がなる。とても鮮明でハッキリとした音を鳴らすのだが、音の伸びはそこまで良くなく淡々とした音を鳴らす。ここまで鮮明な音でありながら、高音域に金属的な刺さり感等はあまり無く、変な強調感が無しに鮮明や音を鳴らしてくれる。
・中音域は特に凹む事無くなる。こちらも淡々と鳴らす傾向で、あまり音の広がりや伸びは感じられず、とてもアッサリとした音が鳴る。中低域に膨らみのある音や味のある音を求めるなら、あまり向かない印象がある。
・低音域はとてもタイトな音を鳴らしてくれる。テクニカルデスメタル等の音源も余裕で分離してくれる。あまり沈み込むような音は鳴らず、とてもタイトにアッサリとした音が淡々と鳴る。テクニカルデスメタル等の音数が異常に多い音源たちは「おお、ここまで分離するか」と感心しながら楽しく聴けるのだが、あまりに淡々と鳴らすためハードロック等では少し面白味に欠ける印象もある。
・基本的にかなり分析的な音で良くも悪くも特徴の無い音である。 所謂デジタル的な音みたいな表現が私にはしっくりくる。
・相性の良いジャンルはテクニカルデスメタルやデスラッシュ等の音源だろうか、とにかく音数がどれだけ多くてもしっかりと分離してくれるため、今まで「この音源はイヤホンじゃちょっとなぁ」と思っていた音源も問題無く聴けるのではないだろうか。55ドルという価格でここまで分離の良いイヤホンはそう無い
・比較的相性の悪い音源は、ジャズ、ハードロック等、とにかく全体的にとてもタイトでハッキリ言えば面白味はあまり無い音なため、低音域の音の膨らみだとか、味のある音だとかを求めるような音源とは相性があまり良くない。

音のバランス
高音域□□□□□
中音域□□□■
低音域□□□■

オススメ度□□□□
・1万円以下のイヤホンで、ここまで明瞭で分離の良いイヤホンはそう多くないと感じるため基本性能はとても高いと思うのだが、あくまで淡々と鳴らしてくれるイヤホンでそこまで面白味のある音では無い事ともう少し全体的に音の伸びが欲しいという事からこの点数。
・音の分離の良さという面ではShozyのCygnusをも上回るレベル。
・1万以下で明瞭で分離の良いイヤホンを探している人にお勧めしたいイヤホン。見た目に反して驚くほど素直な音が鳴る。

MeeAudio Pinnacle P1のレビュー

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MeeAudioのPinnacle P1です。本国では199ドルにて販売されている製品で、国内での販売価格は25800円となっています。メーカーサイトはこちら 国内販売サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingこちら
特徴等
・筐体は亜鉛合金で、なかなか造りが良く高級感がある。
・ドライバにはアルミニウムボイスコイルを使用
・銀メッキ銅ケーブルを採用
・MMCXでのケーブル交換方式で、ケーブルは銀メッキ銅のハイグレードケーブルとマイク付きケーブルの2本が同梱
・装着感はなかなか良好。いかにもShureかけ以外では使え無さそうな見た目なのだが、ケーブルをそのまま下に垂らす装着も出来るように設計されており、どちらの方式でも装着感は良く、またどちらの装着方式でも音に変化は感じられない。
・遮音性や音漏れ防止は比較的優秀で、電車内で使用して回りの音が気になるような事はほぼ無く、音漏れも相当大きな音量で聴かなければ特に気にする事は無いだろう。

音質評価 □□□□□
・音はかなり良い。正直この音で2万円代という価格なら文句の付けようが無いと思ってしまうほど。
・音の大まかな印象は「全体的にスッキリとした音で音の伸びやかさが良好な美音イヤホン。中高音域の音の伸びや繊細さが素晴らしい。また、細い音をちゃんと細い音で出してくれるイヤホンで、弱く弾いているヴァイオリンの音をちゃんと細く繊細な音で鳴らしてくれる。」
・音のバランスは少しだけ高音域寄りか
・音場は広め、音の響きがあるのもあり小ホールで聴いているような心地よい音場が広がる。
・音の伸びの良さ、繊細さが大変素晴らしい
・高音域はとても鮮やか、かつ伸びやかな美しい音を鳴らす。正に美音と言いたくなるような音で、オーケストラでヴァイオリンの音の伸びの良さは本当に素晴らしい。バンド曲ではドラムのシンバル音がシャリシャリと主張しつつも耳に付かない絶妙なバランスで鳴ってくれる。あまり刺激的な音は鳴らないので、少し刺さるくらい鮮烈なシンバル音が好きな人には物足りなさもあるかもしれない。
・中音域は特に凹む事無く鳴るが、デスメタル等の低音域の多い音源では少しボーカルが遠めに感じる事もある。この帯域も音の伸びが素晴らしく、ソプラノ歌手やシンフォニックメタル等の音源での高音域の伸びやかさや繊細さは息を飲むほどの良さがある。イヤホンでボーカル帯域に良さを感じられる物というと、少しゆったりとした膨らみのある音で雰囲気を演出する物が多かったが、この機種は素直な音でありつつ聴き入ってしまうほどのボーカル帯域を鳴らす。
・低音域はなかなかタイトな音を鳴らす。タイトで分離も比較的良くテクニカルデスメタル等は流石に少し荷が重いが、デスメタル等は全く問題無く分離して鳴らしてくれる。全体的に音に筐体の響きが乗り、ドラムの音も少し響いてしまうためスラッシュメタルやデスラッシュのような疾走感を必要とする音源には相性はあまり良くない。
・相性の良いジャンルはオーケストラ等のクラシック、シンフォニックメタルにあとはポップスや軽めのアニソン等だろうか。私はオーケストラ音源は基本的にカナルイヤホンでは聴けないと思っている人なのだが、このイヤホンの伸びやかで繊細な積極的にオーケストラ音源を聴きたくなる。生楽器の音をこれほど不満なく鳴らしてくれるカナルイヤホンはそう無いのではないだろうか。
・ 比較的相性の悪い音源はスラッシュメタルやデスラッシュ等の疾走感を求める音源。聴けない事は無いし、しっかりと音の分離もしてくれるのだが、全体的に優しい音になりすぎてしまい物足りなさを感じる面があるかと思う。
・あまりにオーケストラやシンフォニックメタルとの相性が良かったため、そちらの話ばかりになってしまったが、それらに特化した音というわけではなく、適度な音の響きと全体的な音の分離の良さから、基本的には幅広い音源を楽しく鳴らしてくれるイヤホンである。 
 
音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□■
低音域□□□■

オススメ度□□□□□
・文句なくオススメ出来るイヤホン。色々なイヤホンを聴いてきたが、ここまで音の繊細さや伸びの良さを表現してくれるイヤホンはそう無い。クラシック音源等をメインで聴かれる方には是非試して欲しいイヤホンである。  
・音の分離の良さから基本的には音源は選ばなく、音の響きの良さから少し録音の悪い音源でも楽しく聴けるような寛容さも兼ね備えている。
・最近では10BA、12BAと言ったBAドライバを大量に積んだ高級イヤホンが多くあるが、この繊細でどこまでも伸びていくような高音域はダイナミックイヤホンにしか出せないだろうなと思える良さがある。
・書けば書くほどに褒めちぎってしまっているが、久しぶりに一聴して「これはかなり凄いぞ」 と思えたイヤホンである
・BAよりダイナミックのいい機種が欲しいんだよ!と思っていた方に是非聞いてほしいイヤホン。価格抜きに、ここまで綺麗な音の出せるカナルイヤホンはそう無い。

Seahf LD2.0 400Ωが届きました。

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Seahf LD2.0 400ΩがHCKさんから届きました。150Ω、320Ω、400Ωのモデルがあり、この400Ω版が最上位機種のようです。販売サイトはこちら 

こちらのSeahf LD2.0 400Ωは既にお伝えしている通り、割引企画を行っております。通常価格は75ドルですが、当ブログの合言葉「METAL」をセラー(HCK)に伝えて頂ければ58ドルにて購入出来ます。詳細はこちら
 
音はなかなか良いです。中低域に厚みがあり、音の傾向的には割とVE ZENに似てるかもしれません。VE ZENよりも良くも悪くも癖が少なく、中低域を厚みを持たせつつも割とタイトに鳴らしてくれる機種という印象です。イメージとしては少し明るめで疾走感のあるスラッシュメタルよりは、全体的に重い音でありつつも疾走感のあるデスラッシュ音源のほうが相性良い気がしますね。今もHatesphereを聴きながら書いているのですが、これで聴くデスラッシュの低音はガッツがありつつ、しっかりと疾走感も持たせてくれる音でかなり好みです。もう少し高音域が明瞭になれば最高だなとも思うので、ここらへんはエージングに期待ですね。

また400Ωというだけあり音量は取りにくいです。しかし意外と鳴らしにくいという印象は無く、最近のそれなりのDAPなら直挿しでも結構良い音で鳴ってくれる気がします。手持ちのipod touch 5世代の直挿しでも意外なほどにちゃんとした音で鳴りますね。

レビューはもう少しエージングが進んだ頃に
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