


フジヤエービック様主催の秋のヘッドフォン祭2015に行ってきました。
今回はこちらの記事で募集したように、LEAR製品を色々な人を聴いていただきました。
LEARに写真を送ったところ喜んで頂けたようで、LEARのFacebookにも今回のヘッドホン祭でのことが紹介されています。私の力不足でメーカーのFacebookに載せて頂けるほどの大々的な活動を行えたわけではないため、申しわけく思うのですが、それでも喜んで頂けたようでホッとしています。現在LEARと「ヘッドホン祭記念限定割引みたいなものがあれば、日本のファンも背中押されると思うんだけどどうかな?」みたいなことを話ており、もしも実現した場合はこちらのブログにて告知をさせて頂きます(1週間以内に出来るかどうかはわかると思います)←LEARのほうが忙しそうなので、もう少しかかりそうです。
試聴して頂いた方々の感想はLEARのほうにお伝え致しました。ご自身で詳細に感想を伝えたいという方はLEARのメールアドレスの「info@fs-digital.net」までお願いします。
試聴して頂いた方々やLEARに送る用の写真を撮らさせて頂いた方々本当にありがとうございました。
さて、以下からはヘッドホン祭りで試聴したものの感想です。
毎回のことですが、あくまで試聴、しかも短時間かつイベント会場の騒音下での試聴ということで、基本的にアテにならない物と思って見てください。

FinalのSONOROUS Ⅲです。こちらはⅣやⅥ等と違いBAを積んでない機種ですが、なかなか良かったです。少し暗めの音調でⅣやⅥのような音調を期待して聴くと?と思うところはありますが、バランスのとれた音だと思います。Finalはショールームのプレオープンに行く予定ですので、後日そのレポもあげたいと思います。



Musae LabのDAPとイヤホンです。
このDAPは知り合いの方が中国のオーディオショウに行かれた際に面白いよと言っておられていて興味を持っていたのですが、まさかヘッドホン祭に出店があるとは、、、w
まだまだ試作段階で、SDもメーカーが用意したものでないと上手く読み込まなかったり、存在しない機能が表示されたりという状態でしたが、音はなかなか良かったです。最近の高級DAP群の流れではなく低価格路線で行くとのことでしたので楽しみです。
イヤホンは3種類が置かれており、聞き比べをさせて頂きましたが、真ん中に置かれているイヤホンが一番好印象でした。価格は2000円くらいとのことでしたので、その値段なら欲しいな~。


音茶楽 ちょんまげです。
音は癖が少なく聴きやすい音に感じました。いつもの音茶楽よりも少しモヤッとしてる?とも思いましたが、ここはエージングで解消されそうな雰囲気。音茶楽製品は基本的に音漏れや遮音性はあまり良くなかったため、この機種には期待しています。また店頭に出たら聞き直そう。
語学学習用のちょんまげ君は、予想以上にちゃんと語学学習用にチューニングされており、かなり中音域が前に来る仕様でした。当たり前っちゃ当たり前ですが音楽を聴くのには向きませんね。


クリプシュのX20iとXR8iです。
X20iは正直期待外れかなぁ、何やらモワッとした音でバランスが悪く感じました。これで7万くらいと言われると正直うーーんというところ。個人的にはXR8iのほうが好きな音でした。でもX10のファンには両方ともアレ?と思われるんじゃないかなぁというのが正直な感想。


ShureのKSE1500です。
税別36万という価格には驚きましたが、音はなかなか良かったように思います。全体的にフラットな音でかつ音の密度がかなり濃い印象。ただアンプ部の出来が良くないですね、QA360のラインアウト接続で少し音が割れていましたし、他の方に聞いたところ他のDAPのラインアウト出力でも音が割れていたとのことですので、ここは発売までに改善されていて欲しいです。


FischerAudioです。
左の写真の赤いイヤホン、これがなかなか良かったのですが型番を失念してしまいました。値段は7千円くらいと言われていたかな?とてもスッキリとして音調で解像度も高く、装着感も良しと使いやすいイヤホンに感じました。
TBA-04は、、、うーん、やっぱり私マルチBAは基本的に苦手かもw

Fiio X7です。
これは予想以上に好印象でした。まずUIがかなりサクサクで快適、音も癖が無くどんな音源にも合う万能タイプ、そしてアンプカード等が変更可能と何だか「こんなもん粗探しようがねぇ」とか思いながら試聴していましたw これは普通に欲しいぞー


ラディウスの新作ドブルベ ヌメロキャトル(HP-TWF41)とドブルベ ヌメロトロワ(HP-TWF31)です。
どちらも悪くない音でしたが、上位機種にあたるヌメロキャロルの音はかなり好みでした。量感はそこそこにしっかりと密度のある低音域、煌びやかな高音域と店頭に並んだらゆっくりと聞き直したいですね。結構欲しいかも

Questyle audioのQP1Rです。
前回のヘッドホン祭で聴いたときより印象が良く感じました。製品版は既に知り合いの方から聞かせてもらっていたのですが、室内での試聴ということもありその時より更に好印象でした。
操作性はやはり少し難点があるのですが、音は文句なしに良い。全体的にとても上品な音で高音域の伸びやかさがとても印象的な音でした。何だろう聴いてみて「これこれ、俺の考える高級なオーディオってこういう音!」と思う人も居たのではないでしょうか、私はその1人ですw


オンキョーのDP-X1とパイオニアのXDP-100Rです。
個人的にはかなり期待してたので、絶賛する気満々で聴きに行ったのですが、残念ながら聴いてみた印象は・・・パイオニアのXDP-100RよりもオンキョーのDP-X1のほうが音的には全面的に良い印象だったのですが、あくまで2機種で比較するならという話で正直どちらもあまり良くないという印象でした。全体的には変に音がジャギジャギとしていて中低域に厚みが無く、ES9023やES9018K2Mを使用した安価なUSBバスパワーのUSB DACヘッドホンアンプってこういう音の多かったよなーとか思いながら聴いていました。
まぁ音に関してはエージング等もありますので後々印象が変わるかもしれませんが、問題なのはUIこれが非常に分かりにくい。SDカードの曲を再生しようにもどうしていいのかサッパリわからない。あまりにわからな過ぎてブースの人に聞いてみるものの、ブースの人が暫く触ってみてもわからずに他の人に聞きに行ってやっとわかるという。流石にSDカードの曲を再生するだけでブースの人も戸惑うってそれどうなのよと、、、それに加えてオンキョーのほうは曲のシークも画像にある円をなぞって行うという方式で、これもなっかなかに使い難い「シークバーなんて普通に直線でいいじゃん!?」とはブースの人に伝えましたが、何だか本当に使い難さばかりが印象に残ってしまいました。レスポンスも悪くはないのですが、Fiio X7やAKシリーズ等と比較すると正直大分見劣りする印象。
誤解を招きたくないので言いますが、個人的にはこのDAP本当に期待していたんですよ。。。


oBravoのイヤホンとヘッドホンです。
オーブラボーのイヤホンはプレイナー・マグネティックとダイナミックのデュアルドライバ、ヘッドホンのほうはプレイナー・マグネティックとダイナミックのデュアルドライバとAMTとダイナミックのデュアルドライバの2種類とかなり独特なドライバ構成となっています。
が、音は正直個人的にはかなりの期待外れ、イヤホンのほうはまだ悪くはないのですが、ヘッドホンのほうは全体的に音が曇っていて、それでいて物凄く音が遠いというか変に響くというか、知り合いが「物凄く洞窟サウンド」等と言われていましたが、この表現がすごくわかりやすく私の印象と合致しています。これで10万20万とい価格はかなーり厳しいというのが個人的な印象でした。

ATH-ES950です。
個人的にこれは結構アタリ。音の印象としては結構ATH-ESW9LTDに似ているのですが、そこからもう少し音の分離が良くなっている印象でした。オーテクって何だかんだでハズさないメーカーですよね、ブースもガラガラでしたし正直最近勢いがあまり無いような印象もありますが、今後も頑張って欲しいメーカーです。

Chordのmojoです。
これはかなり良かったですね。音はかなりの高解像度、本当に驚くほど透明感のあるキレイな音が出ており、かつ駆動力も結構ありそうな印象でした。6万円台という値段も高くないどころか、むしろ安いのではと感じてしまうくらいの音質でしたね。個人的にアユートという代理店を嫌っているため、あまり購入する気にはならないのですが、そういう変な事情が無い限りは文句なしでお勧めできる機種だと思います。
個人的に今回のヘッドホン祭で1,2を争う良機種。代理店がタイムロードのままだったら欲しかったな!!


STAXのSR-L700とSR-507です。(写真はSR507とL500になっていますがL500は聴いてません)
新機種のSR-L700もなかなか良かったのですが、エージングとかも進んでいるからかこのSR-507が物凄く良い音を鳴らしていて、そちらの印象が凄く強く残ってしまいました。SR-507ってこんなに音良かったっけ?w 結構良いアンプと合わせても20万くらいですし結構欲しいですね。

最後に知り合いの方と行った喫茶店の画像で締めです。
コーヒーも勿論美味しいんですが、ここのケーキ類は本当に美味しいんですよねぇ、リンゴのタルト美味かった、、、w
ここでZX100も聴かせてもらったのですが、これもなかなか好印象。良くも悪くも音質的に突出するものは無いのですが、全体的に高いレベルでまとまっており、バッテリーの持ちや操作の安定感等から普段使いにとても良い機種だなと思いました。
今回のヘッドホン祭はなかなか面白い新製品が多かった印象です。
特にDAPに関しては最近の「とにかく最高級路線」みたいな流れではなく中価格帯で音質重視のDAPが増えてきたこと、国内大手もDAPに参入してきたこと等、とても良い流れが出来つつあるなという印象がありました。(オンキョーのDAP、残念ながらあんま良い印象無かったですけどね)
また、ヘッドホン祭も年々規模が大きくなり、大手の新製品を聴きにいくだけでなく、全く知らなかったような海外メーカーや新興メーカーを知る機会となる場としてもとても楽しめるイベントになってきたという印象があります。
来年のヘッドホン祭にも期待しています。