
final audio designのインシュレーターDARUMA SANです。
今回は傷アリ品、試作品等の商品としては出せない物をお借りする形で試させてもらっています。
何故こんなことになっているかと言うと、eイヤホンさん主催のポタフェスに行った際にブースに寄ったところ、有難いことに私が最近スピーカー環境をメインで使用している事を知ってくださっていて
「そういえばインシュレーターどうですか?傷アリで良ければ試してみます?」なんて声をかけて頂き今に至るわけです。 ちなみにこのインシュレーター、勝手に機材専用インシュレーターだと思っていたのですが、ファイナルの方曰く「スピーカーが一番効きますよ!」とのことでして、今回はスピーカーのインシュとして試させてもらっています。
1、セッティングはコツが必要

見た目にはわかり難いのですが、内部が若干すり鉢状の形になっていています。これのおかげで、最初にボールが真ん中に来るようにセッティングをすれば、あとは多少揺れても自然と真ん中に戻るようになっているのですが。。。このボールを真ん中に持ってくる作業がとても難しい!
http://www.youtube.com/watch?v=Z25Y9lBs1qM
上記の動画のようにセッティングをするのですが、本体だけの状態で真ん中に持ってくることは簡単なのですが、後からケーブルを刺すと、その重さで多少ズレが生じるんですよね。。。ケーブルを刺した状態でセッティングをしても3つ全部真ん中に持って行くのは、正直難しいです。
この点はファイナルの方もやはり認識はしているようでしたが、セッティングがしやすいように可動域を狭くすると音質的によろしくない方向に転んでしまうのだとか、なので慣れましょうw
2、 音は空間表現が上手く情報量が多いのが印象的

比較対象はtaoc TITE-25PINというスパイクインシュレーターです。
まず聴き始めで感じたことは、音が多少奥から聞こえてくるようになったことですね、TITE-25PINでは良くも悪くもスピーカーから音が一直線に飛んでくるようなイメージがありましたが、このインシュレーターを使用するとスピーカーよりも一歩後ろから広がりのある音が聴こえてきます。
音の勢いという面ではTITE-25PINに分があるのですが、情報量はDARUMA SANのほうが大分上に感じます。TITE-25PINは良くも悪くも一部の音をカットした上で音のキレを形成していたようで、DARUMA SANの後に聴くと大分情報量が減った事に気が付きます。
あと驚いたのが、低音域の沈み込みが良くなったことですね、特に顕著に表れたのは打ち込み系の音楽なのですが、今までは音の勢いはあったものの、どうも低音域の軽さが目立っていたのですが、このインシュレーター に変えたところ、かなり深いところの低音まで出るようになった印象があります。
しばらく聴き比べをした結果、自分の環境ではテクニカルデスメタル等極端に高速な音源以外では、情報量の多いDARUMA SANのほうが大分良い印象です。正直ここまで違うのは予想外でした。
3、地震には思ったよりも平気そう(揺れる見た目は怖いけど(^^;)

揺らしてみると免震構造の家の耐震実験のようにスピーカーが揺れるため、 正直見た目では不安なところがありますが、重さでインシュレーターとスピーカーがある程度固定されるため、多少の揺れなら問題はなさそうです。
むしろ横揺れには普通のインシュレーターより強いかもしれません。(というか縦揺ればどんなインシュでも駄目なような。。。)まぁこればっかりは、実際に地震が起きてみないと、わからないところが大きいですが試しに机を大き目に揺らしてみましたが、問題は無さそうでした。
4、貸出しサービスがあるといいんだけどなぁ
音自体は自分の環境の場合かなり良い方向に働いてくれましたが。。。やはりセッティングの難しさが難点ですね、機材インシュとして使う場合はもう少し簡単なのだと思いますが、スピーカーで使うには結構難しかったです。この点は正直試してみないとわからないので、イヤホンみたいに貸出しサービスがあると良いのですがね~どうですか?ファイナルさんw
5、実際のところどうよ
個人的には使い難さはあるものの良い物だと思います。音の情報量がここまでインシュレーターで上昇したのには驚きました。 機材インシュでも試してみようとも思ったのですが、、、正直セッティングをし直すのが大変なのでしばらくこのまま試してみようと思います!