メタラーのヘッドホンブログ

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

Nicehck Ortiolorのレビュー わざとらしくない強調しない高解像度

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Nicehck Ortiolorという現在199ドルで販売されているイヤホンケーブルのレビューです。現在クーポンコードがAli express上に公開されており149ドルで購入できます。クーポンコードは「M1TSKEU4TRGF」です。NICEHCKとAngelearsという中国のイヤホン系の販売店2社のコラボモデルとなっています。コラボモデルなのに製品名にangelearsの名前が入ってなくてHCKだけなのがちょっと変な感じですねw

販売サイトはこちら 
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良い点
・音はとても自然。強調感が無く、それでいて中高音域に少し華やかさを加えてくれる感じ。
・ケーブルが柔らかく取り回しがとても良い
・3.5mm、4.4mm、2.5mm交換式で汎用性高い
悪い点
・3.5mm、4.4mm、2.5mm交換式は音質的にはデメリットにもなるので、そこそこの値段のケーブルで採用するのは賛否があると思う
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1、音の傾向はとても自然で高音域に華やかさがありつつも刺激は強調しない、非常に聴きやすいバランス。
音の傾向は結構高音域が華やかなスッキリとした音の傾向で私の好みに近かったです。私は普段Estron Linum Super BaXというケーブルを使用していて大変気に入っているのですが、このケーブルは良くも悪くも音の輪郭をハッキリとさせて全体的に締まった音にしてくれるケーブルで音の変化もわかりやすいのですが、今回のNicehck Ortiolorは解像度の高さはそれと同様にありつつも、良い意味で「このケーブルをつけると音が締まるよね」という感じではなく、本来の音の鳴り方をそのままに、解像度の高い音を鳴らしてくれる感じがあります。そのため、Linum Super BaXと比べると音のスピード感、疾走感では劣る面もあるのですが、対応できる音源の幅が広く、どんな音源でも高い解像度の音で再生してくれる印象です。また、高音域も華やかでありつつも強調感は無いので、手持ちで少し高音域に強調感のあるjomo audio sambaに合わせると、変に高音域を減衰させるわけではなく、明るさはそのままに少し強調感を抑えてくれるのでとても相性が良かったです。
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2、ケーブルの端子変更方式は賛否が分かれそう。
ケーブルは最近流行りの端子が変更できるタイプになっています。個人的にはこの形式は好意的に思っているほうなのですが、それはあくまでイヤホンの付属ケーブルとしてで、わざわざ買い足すケーブルまでこの方式が欲しいかと言われると正直微妙かなとも思うのが本音だったりもします。やっぱり接点を増やしてしまうというのは音質的にデメリットであることは間違いないですからね。
ただ、やはり使ってみると便利なことも間違いないです。私はスマートフォンにXperia1Ⅳを使用しているため、スマホの直刺しで音楽を聴くことが多く、でも手持ちの高級イヤホン群の多くは4.4mmのケーブルにしてしまっているのでスマホから聴くときはBTR7等を繋ぐか変換を噛ませる必要があるので、プラグの交換式で音が良いケーブルは結構重宝します。また、ゲーム等をするときにも3.5mmは必要となるケースが多いと思うので、利便性はちゃんと高いことは間違いないので一長一短ですね。
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3、とても自然で聴きやすく、それでいて華やかな音が鳴るケーブル。高音域が少し強調されぎみなイヤホンと合わせるとかなり良い塩梅になってポイント高し。
個人的にはかなり気に入ったケーブルです。まぁぶっちゃけケーブルなんて相性によっるところが殆どなのですが、このケーブルは少し高音域が強調され気味だなぁと思うイヤホンと合わせると、明瞭さは損なわずに刺激感を少しだけ抑えてくれる感じがとてもポイント高かったです。私が試した感じだと、jomo audio samba、Dita dream、64audio U5、Seeaudio Braveryどれともなかなか悪くなかったですし、そこまで極端に相性が悪いイヤホンも結構少なそうな印象があります。(Seeaudio Braveryだけはもう少し高音域強調するくらいのケーブルのほうが良いかもとも思いましたが、十分アリな音)
取り回しもとても良いですし、非常に使い勝手が良く、それでいて音も自然で使いやすい良いケーブルだと思います。Estron Linum Super BaXみたいなわかりやすく音が大きく変わるケーブルも大好きなのですが、こういう縁の下の力持ち的な変化をするケーブルもとても良いですね。

XENNS Mangird Topのレビュー 濃密な低音域を鳴らしつつも全体的な抜けの良さが〇

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XENNS Mangird Topという現在530ドルで販売されている8BA1D構成イヤホンのレビューです。先月は頭のほうに頑張ってレビュー沢山書いていたのですが、完全にガス欠になって後半はサボりまくってました、、、w3月はもう少し書けるように頑張ります(そうしないとパンクしてしまう、、、w)
販売サイトはLinsoulはこちら Amazonはこちら
61Sa
注目ポイント
・XENNS Mangird Top には、超高周波用に Knowles 32406 BA×1、高周波用E50D BA×2 、Sonion 2600 シリーズ中高域用BA× 2 、低音用に10mm D×1が装備されています。
→こんだけドライバが詳細に全て公開されている製品は何気に珍しい気がします。下手に独自チューンがどーとか言わないで、そのまんま公開してるのは結構好感持てるかも
・Mangird は、音楽とハイレゾ オーディオに情熱を傾ける少数の若いエンジニアによって設立されました。
→結構新しいメーカーみたいですね。

良い点
・低音域の力感の強い、全体的に濃密な濃い音でありつつも、しっかりと高音域の鮮やかさも感じられるノリが良い音。
・低音域の厚みと濃さのある音はBA多ドラならではだなぁと思える良さ(個人的には1Dとかの濃くない音のほうが好きだが、これはこれでアリ)
・ハイブリッド構成ではあるが、ダイナミックドライバの主張がわざとらしくなく、良い意味でただのBAのみの多ドライヤホンのような濃さがある音を鳴らす。
・全体的に音の抜けが良いおかげで、全体的に濃密な音造りでありつつもしつこさが少ない
悪い点
・多ドラらしい音の濃さが魅力的的でありつつも、この音の濃さを違和感と捉える人も多いと思う。
・低音域が強めなバランスなのでフラット傾向が好きな人には向かない
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音質評価 83点
1、全体的に低音域寄りの濃い音ででありながら、抜けが良いスッキリとした高音域が鳴ってくれて全体的にしつこさが無いのが非常に魅力。

音はなかなか良いです。ぶっちゃけ基本はこういう濃いタイプの音造りはあまり得意ではないんですが「これはこれで良いじゃん」と思える魅力がしっかりあるイヤホンという印象です。音の傾向は低音域が強めな全体的に音の密度の高い、良くも悪くも多BA系に多い音です。ただ、このイヤホンの良いところは8BA1Dという構成でありながら1Dの低音域の主張があまり強くなく、縁の下の力持ち的に重低音域の下支えをしてくれるので、ハイブリッドにありがちなドンシャリで1Dの主張が目立ちすぎるということがありません。そして、何よりこのイヤホンの魅力だなと思うのでは、全体的に中低音域がかなり濃い音を出しつつも、しっかりと高音域が明瞭に鳴っており、更に全体的に音の抜けがとても良いため、出音の濃密さの割には音のしつこさをあまり感じず、スッキリとした高音域をしっかり鳴らして見通しの良い音も両立してくれいることですね。まぁ、多少はしつこくも感じるんですけどね(笑)でも、濃い系の音らしい魅力をしっかり体現しつつも、この程度のしつこさで済んでるのは実際結構ポイント高いと思います。
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音のバランス 
高音域 □□□
中音域 □□■
低音域 □□□□■
2、非常に濃密な低音域の圧があるイヤホン、圧がありつつも全体的に抜けが良い音になっていて、濃い音でありながらわざとらしさが最小限になっているのがポイント高め。

音の傾向としては低音域寄り。音場は広め。解像度は平均クラスかもしくは気持ち悪め。
高音域は煌びやかなハッキリとした音を鳴らしつつ、あまり刺激的に鳴らないピーク感の少ない音を鳴らします。ピーク感が少ない刺さりにくい音というと「いや、ただ高音域曇ってるだけじゃん」というものも多いのですが、このイヤホンはしっかりドラムシンバルの刺さりやすい音も明瞭で明るく生々しい音を鳴らしつつも、音の抜けの良さから刺激が少な目になっているのが良いですね。これだけの低音域の圧力がある音でも、これだけ明瞭な高音域が出るのはかなり健闘していると思います。
中音域は少しだけ遠めですが、しっかりと分離して再生されます。音のクセはそこまで少なく、多BAにありがちな変に濃い音の被りを感じるような、音像の大きいボーカル帯域ではなく、きちんと定位感のハッキリとした、適切な音像の大きさで鳴ってくれるのが良いです。正直低音域が強い場面では少しボーカルは遠めに感じるところもあり、そこは少しマイナスポイントかなと思いますが、まぁぶっちゃけ元からボーカルを重視する人向けのイヤホンじやないと割り切ったほうが良い気もします。(全然質感としては悪くないんですけどね)
低音域は非常に濃密な濃い音を鳴らします。何を隠そう私は基本的にこういう濃いタイプの低音域は苦手です(笑)ですが、このイヤホンの低音域はかなり濃密な音を鳴らしつつも、全体的に音の抜けが良いおかげで音の濃密さの割にはしつこさを感じにくい音造りになっているので「これはこれで面白い音だな」と好意的に捉えられる質感にまとまっている印象でした。また、ダイナミックドライバの主張があまり過剰ではなく、中低音域のバランスが非常によくまとまっているのもポイントが高いですね。こういうハイブリッドにありがちな「低音域の一部帯域から、明らかに1Dから鳴っている」とわかるようなタイプでは無いのは好印象です。
相性の良い音源は、EDM、明るいゲームミュージック、パワーメタルなど、基本的に低音域の量感や密度感が魅力のイヤホンですので、少し明るめなノリの良い音楽のほうが相性は良いと思います。
相性の悪い音源はスラッシュメタル、テクニカルデスメタル、クラシック等、生楽器系だったり、スピード感を重視する音源は少し相性は悪めです。
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おススメ度 84点
3、濃密な低音域の圧がありつつも、しつこさを感じにくい抜けの良い音がなかなか魅力的。濃密な低音域の鳴りっぷりを求めつつも、高音域もあまり妥協したくない人には結構おススメできる。

音はなかなか良いと思います。正直私の好きな音の傾向とは結構違っていて、特に低音域はこういう濃密系のイヤホンは低めに評価することが多いのですが、このイヤホンの低音域は濃密でありつつもしっかり抜けが良いおかげで、高音域もしっかり明瞭ですし、音にしつこさをそんなに感じないことから「これはこれで楽しい音だな」と使い分け候補として結構ポイントの高いイヤホンでした。私みたいな濃密な音が得意でない人以外だったら、もっと点数は高くなるんじゃないかなと思います。ハイブリッドでありながらも1Dの鳴り方が主張が強くない縁の下の力持ち的に作用してくれるのも良かったですし、全体的に低音域寄りでありつつも、やりすぎないいい塩梅でチューニングされたイヤホンだと思います。
濃密な濃い音でありつつも高音域もしっかり綺麗に鳴らしたい人におススメしたいイヤホンです。結構アリ。
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